いつの日か巡り会う 約束の場所で

大内美予子の「沖田総司」を読み返したら、また私の中で新撰組ブームがきた。
定期的にきてはまたすぐ終わるのだけれど、やっぱり好きだー新撰組
特に大内美予子の「沖田総司」が一番好きで、あまりのときめきに読むたびゴロゴロ転がってる。好きなシーンは土方さんが帰り際に、このあと総司が自害しようとしてるのに気付いて血相を変えて引き返して、「ともかく、お前は江戸まで連れて帰る!」「いざという時は、俺が、立派に介錯してやる」と言って総司を思いとどまらせるところ!そこで土方さんが涙流しちゃったり、総司が内心「土方にだけは、この行為を責められても仕方がないと思った。土方から自分を奪っていく、ということだけでも」とか考えてたり、自害を諦める理由が「今は土方のために、死も諦めなければならぬものの一つだということを、総司は覚っていた」なこととかたまらない。萌える。
あと当然二人の別れのシーンが好き…「いいとも総司、いつだって俺はお前を離したくはなかったんだ」とか…全私が泣いた。
同じく大内美予子の「沖田総司拾遺」と「土方歳三」も読んだけど、土沖支持者の私は「土方歳三」にほとんど総司が登場しない点に対して不満を抱いた記憶がある。

あと新撰組もので一番有名な司馬遼太郎の「燃えよ剣」は上巻しか読んでなくてですね、いつかまた最初から読もうとは思っている。買ってあるし。私、上巻の内容で思い出せるの、土方さんと総司が河原で一緒に排便してたってことだけなんだ…!なんでだ!?

小説以外の新撰組ものだと、ピースメーカー鐡の土沖は好きだったけど、銀魂と薄桜鬼の土沖には惹かれなかった。薄桜鬼に関しては乙女ゲームでホモは考えないというポリシー(?)があるので、乙女ゲームとして好き。

あと木原敏江の「天まであがれ!」がかなり歴史無視したトンデモな内容だけど好き。さっきこれも読み返して泣きそうになった。山南さんと総司が仲良いのを見て土方さんが「だがわすれてもらってはこまる。お光さんにたのまれたのはおれなのだから」と言って妬いて拗ねたり、総司が何か隠し事(労咳なこと)をしているがそれを山南さんが知っている様子なのを見て「なにをかくしてる。山南にいってなぜおれにははなさない。おれではたよりにならないというのか。総司」とショック受けてるシーンとか…萌えるしかない。どちらかというと大内美予子の土方さんより余裕のない土方さん。あっちは最初から自分じゃなく山南さんに話す可能性はないものとしてるから。
天まであがれ!は総司とヒロインの頼子がほぼ同時に亡くなります(総司は当然労咳で。頼子は総司が亡くなったショックから)。で、それを見つけた頼子の使用人が脈をとって「……死んでる。……頼子さま。しっ…心臓まひだ!!」って言うんだけど、読むたびにそこだけはツッコみたくなる。脈とっただけで心臓まひだとわかるわけないだろ!まあ心臓まひ=心停止と解釈するならいいのか…でもな…。

よく、あにうえの好きなCP死にすぎ!って言われるんだけど、死ぬから好きなんじゃないよ。私が好きになる設定のCPは必然的に死亡率が高くなってるだけだよ!

沖田総司 (新人物文庫 お 2-1)

沖田総司 (新人物文庫 お 2-1)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

天まであがれ! (1) (秋田文庫)

天まであがれ! (1) (秋田文庫)